移民局の雇用に基づくグリーンカード申請に関する2022年度末におけるFAQのトップ3 | Top Three Employment-Based USCIS Adjustment of Status FAQS at The End of Fiscal Year 2022
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COVID-19パンデミックの大流行は、雇用に基づく永住権(グリーンカード)の申請におけるステータス調整(AOS)の申請者にいまだ影響を与え続けています。例えば、パンデミック期間中には各国領事館の閉鎖や移民ビザ(グリ-ンカード)手続き業務の縮小・制限がありましたが、その反動で、2022年度の雇用に基づくグリーンカードの割当て可能枠数はほぼ2倍に増枠しました。グリーンカード割当て可能枠数の増加、またCOVID-19パンデミックによるその他の課題は、グリーンカードへのステータス調整を求める外国人従業員に多くの不確実性をもたらしています。これらの懸念に対応するため、米国移民局(USCIS)は最近、よくある質問(FAQ frequently asked questions)を発表し、2022年9月に移民局が2022年度末を迎えるにあたり、雇用ベースのAOS申請者が直面する割当て可能枠数の増加、その他の課題に関する問い合わせに回答しています。本稿では、そのなかでも特に注目すべきFAQのトップ3を取り上げてご紹介します。
- AOS(I-485)と同時にForm I-693 (Medical Exam)を提出しなかった申請者は、移民局から提出を要請されるまで提出を待つこと。
一般に、全ての雇用に基づくグリーンカード申請者に、入国を認められないような健康状態にないことを示す健康診断書(フォームI-693)を提出することが要求されます。フォームI-693はフォームI-485(AOS申請書)と同時に提出する必要がないため、多くの申請者は、同時提出ではなく、AOIの提出後に健康診断書を提出します。今回のFAQでは、同時に提出しなかった申請者は、移民局から追加で提出を要請されるまでは提出しないように(要請される前に任意のタイミングで提出してはならない)とされました。要請されていないタイミングで健康診断書を移民局に提出することで、AOI申請の処理自体がさらに遅延する可能性があると警告されています。
- 移民局が、審査中のAOSの申請カテゴリを、申請者からの移行申請なくして移行することはありません。
雇用に基づく第一優先カテゴリー(EB- 1)と第二優先カテゴリー(EB- 2)のグリーンカード発給割当て可能枠が比較的多いことから、移民局は今年初め、雇用に基づくグリーンカードの第三優先カテゴリー(EB- 3)の申請者に、申請資格があるならばEB- 3からEB- 1またはEB- 2へステータス調整申請のカテゴリーを移行するよう勧告しました(ご参照 here)。それにより移民局はより多くの雇用ベースのグリーンカード発給割当てができるからです。
とはいえ、FAQは、グリーンカード申請者が、審査中のAOS(フォームI-485)の申請カテゴリーを別のグリーンカード発給の可能性があるカテゴリーに移行することを望んでいると推測はしないと明確にしています。すなわち、EB-3カテゴリーでのAOS申請者が、審査中のAOI(Form I-485)を、をEB-1またはEB-2カテゴリーに変更したいと考える場合、移民局に書面で申請を行わなければならず、自動で移行されることはありません。
- 既にカテゴリーの移行申請を提出した申請者は、同じ移行申請を複数重複して提出しないで下さい。
カテゴリーの移行申請が提出された場合、移民局は、オンライン上のケースステータス(Case Status Online )で、審査中のAOS(Form I-485)申請書のステータスについてではなく、フォームI-140についてのカテゴリの移行申請を受領した旨のステータスを表示します。または、そのケースステータスで、移民ビザ(グリーンカード)番号が利用できなくなったため審査を一時的に停止したというメッセージが表示されることもあります。このようにI-140についてのみの移行申請の受領のメッセージや審査の一時停止のメッセージが表示された申請者は、適切な移行申請ができなかったかと思い、再度同じ移行申請を提出したくなるかもしれません。しかし、FAQでは、移民局に提出されたAOI(I-485)移行申請は、すべて処理されていると述べています。Case Status Onlineに表示されるメッセージは、移民局が審査を一時停止したことを意味するのではなく、移行申請が受理されたことを示す意味であるようです。FAQでは、同じ移行申請を重複して提出しないこと、そのような重複申請をすると、審査がさらに遅れる可能性があることが述べられています。
Original version here.
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